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日常

「高木陽行折紙個展 ~癌を道連れにうたを折る」

*〇*〇*〇  皆さま こんにちは  *〇*〇*〇

う~ん寒い。 今日は朝からとても寒いです。

洗濯物を干しながら 手がかじかむのはこの冬はじめて。

さて、先日のブログでお話しましたが

当宿に湯治においでいただいた高木さんの個展に
行ってまいりました。

余命一年
と宣告されている高木さん。
まもなくその一年となります。

高木先生と当日、会えるかとそればかりが
ずっと気がかりでした。

折り紙先生に会うのを楽しみに
この日を待っていた娘の舞花。

どうか元気な先生と再会できますように・・・
切に祈りながら車にゆられること2時間。

ホテル内の個展会場に入り、受付の方に

「先生に以前、お泊りいただいた旅館のものです・・・
今日はいらっしゃいますか?」

と、祈るような気持ちで尋ねました。

「今、食事に行ってますけど間もなく戻られると思います」

本当に本当に嬉しかった。

あ~あ。

お元気なのだ。 頑張っておられるんだ。

その場で飛び跳ねたいくらいココロが軽くなりました。

すぐ奥さまが挨拶に来てくださり

「おかげさまで、元気にしているんですよ」

とのお声にさらに安堵しました。


ようやく 気持ちの落ち着いた私の目に
飛び込んできたのは

想像以上にやさしく 温かい作品ばかり・・・。

思わず 「わぁ。やさし~い」 とつぶやいてしまいました。 

童謡をテーマにしていたり

自然の風景だったり

「高木陽行折紙個展 ~癌を道連れにうたを折る」

(お花が笑った)

「高木陽行折紙個展 ~癌を道連れにうたを折る」2

(しゃぼん玉 とんだ)

「高木陽行折紙個展 ~癌を道連れにうたを折る」2

「高木陽行折紙個展 ~癌を道連れにうたを折る」4

(白浜ビーチ)

「高木陽行折紙個展 ~癌を道連れにうたを折る」5

「高木陽行折紙個展 ~癌を道連れにうたを折る」6

(熊野古道)

私たちの一番の楽しみであった
しらさぎ屋上から眺めた海もありました。

「高木陽行折紙個展 ~癌を道連れにうたを折る」7

「高木陽行折紙個展 ~癌を道連れにうたを折る」8

海をみている女の子が
舞花には自分に見えたようで

「この子、舞花かな~ と
とても喜んでいました(笑)

ひとつひとつの作品から
先生の やさしさと 強さ 温かさが

ほんわか伝わってきて
涙が出そうになりました。


「病気を理由に言い訳しないこと」

「残りの時間、自分らしく生きよう」

そんな先生の思いがこもった折り紙に

私も勇気と元気をいただきました。

どんな事も、気持ちの持ちようなんだ。。。
あらためてそう思います。

最近、目が見えづらいと思い病院に行くと
薬の副作用から白内障になっていました。

もう!!次から次へと・・・ ほんとうに嫌になります。

でも 落ち込んでも仕方がない。

先生のように温かく 明るく そして前向きでいたいな・・・
くりかえし 強く強く 思った一日でした。

色鮮やかな先生の折り紙に

「う~。わぁ~ と手足をバタバタさせて喜ぶ生後8ヶ月の元貴・・・・

この子の笑顔をみると どんな
不安も苛立ちも す~っと消えてしまいます。

病気が授けてくれた かけがえのない大切な宝物。

元貴や舞花といられる日々が幸せ!

病気が何さ。

副作用が何さ。

ドンと来い!負けるもんか。

あなたたちのママは
今は顔も身体も膨れ上がり
醜くなってしまっているけれど

大きくなる身体とともに
ココロも強くなっておりますぞ!

だから大丈夫。ずっと一緒に笑って
過ごせるよ(*^^*)

先生との出会いで
心にたくさんの栄養をいただきました。

闘病生活をしている私に
神さまが与えてくれた贈り物ですね。

皆さまも 寒くなってきましたので
お体を大切にお過ごし下さい・・・。

それでは素敵な木曜日を。。。。

「高木陽行折紙個展 ~癌を道連れにうたを折る」9

先生を囲んで・・・ママはお見苦しいのでカメラマンです(苦笑)

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