~妻で母で私らしく~女将の日記
若女将の日記です
月1回の保育園のお弁当日。
昨日、保育園からの帰りに久々におばちゃんを畑で見かけ
ました。このところ寒い日が続いているので
畑に出ている人はいなかった・・・。
「おばちゃ~ん。元気にしてるぅ?」
声をかけると
「今日はちょっとぬくいからな。イチゴの苗みにきてん」
え???
私にはぬくい(暖かい)とは思えない今日の気温。
77歳!すごいパワーです。
私の傍らで娘が
「ママ~。野菜っていいにおい♪風で飛んでくる」
見て感じて自分で経験した事はきっと子供に
とってすごく心に届くんだろうなぁ・・と思いました。
お弁当はそんなとれたて野菜を使ったメニュー。
ブロッコリー 高菜とコーンの煮物
ねぎ入り卵焼き ロールキャベツ
ぜーんぶ きれい残さず食べてくれました!
からっぽのお弁当箱を洗うのって、幸せです。
宿から歩いて5分。椿漁港で揚がった獲れたての魚が届きました。
~ 太刀魚・アジ・イサキ ~
“ひかりもの” の魚でもお造りで食べられるのは海の町の特権です♪
夕食のお造りでご用意します!
~鬼は外~ ~福は内~
○○ 新年明けましておめでとうございます!○○
少し風が強いですが、晴れて気持ちのいい一年のスタートとなりました。
皆さまはお正月をどう過ごされていますでしょうか?
新しい一年のはじまりを「しらさぎ」にお越しいただいているお客様。ありがとうございます。
今年もたくさんのお客様の笑顔に出会えるよう頑張ります♪
どうぞ「しらさぎ」をよろしくお願いいたします!
榎本光明 智恵子
熊野徹児 幸代 舞花
スタッフ一同
~ 2007年残すところあと数時間 ~
今年もたくさんのお客様の笑顔に出会い
そして支えていただいた一年でした。
NHKでしらさぎの湯治と着せオケ宴会が紹介されたのも
嬉しい出来事でした。
本当にありがとうございました
皆さまもどうぞよいお年をお迎え下さいね。
そして来年もしらさぎをよろしくお願いいたします。
しらさぎスタッフ一同より
冬は花が用意しづらく花湯の回数は減りますが
ご近所さんが作っているガーベラで久しぶりに花湯が
ご用意できました。
お客さんの小さな女の子が
「お姫さまになったみた~い!」 と話してくれました。
「おお~っ。さむ~う」
と外から父が飛び込んできた。
今日の薬草風呂に入れるヨモギを摘んできたのだ。
冷たい空気の中でたくましく育ったヨモギは
柔らかだけど色濃くたくましい感じです。
薬草を摘みに山や原っぱに、海藻をとりに海にと出かけている父ですが
このところ急に寒くなってきたので少しつらそう・・・・。
でも、冷えた身体は、椿温泉でポカポカに温めて
お客様のため、これからも頑張って!! (*^^*)/
あったかお鍋の季節。
旨味をギュ~ッと閉じ込めて!
プリプリ鯛のしゃぶしゃぶ♪
私は高校を卒業後、修行のため東京で6年間働いてきました。
都内のホテルのフロントで勤務し、満員電車にゆられ
1Kのマンションでの一人暮らし。
東京まで見送りにきてくれた親や妹が和歌山に戻る日、
次の電車に、次の電車に、と帰る電車をホームで何本も遅らせました。
でもその瞬間は待ってはくれません。
「プルルルルルル~」 発車の合図。
電車のドアが閉まったあの瞬間を私は生涯忘れることはないと思います。
本当に寂しくて、不安で、でも心配をさせたくなくて強くこぶしを握り
涙をこらえて頑張ったあの瞬間。心がキューって音をたてた
ように思いました。ドアの向こうで母と妹がポロポロ泣いていました。
こらえきれず号泣してしまいました。電車が見えなくなると
「泣いてたらあかん。都会は怖いんやから。しっかりせんと」
田舎から初めて大きな町にでてきた18歳の私には
東京=怖い人がいっぱいいる!の方程式しか無かったのです。
最初の頃は、泣いてばかりの毎日。でも都会での暮らしは、
私を成長させてくれましたね。
良い友との出会いがありそれからは、
目の前の景色も人もまったく違う色にうつるようになりました。
東京=2番目の故郷 になったのです。
きっと都会での生活をしてきたから
田舎の良さというか、自分の町が心から好きだと言える
私が今ここに居るんだと思います。
おばちゃんのように80歳を目前にしてでも畑に通い
毎日毎日野菜と向きあいながら、暮らしてきた人たちが
たくさんいるこの町を本当に素敵だと思います。
「白菜食べるかぁ?」私に気づき畑から手を振ってくれてます。
カマをもって根元をザック。無農薬でみずみずしい白菜が収穫されました。
お鍋プランのお客さんにはさっそくおばちゃんの大切に育てた白菜を
召し上がっていただけます♪
ここで暮らして幸せなのは、口にするものに物語が見えることですね。
娘にも「これは、あのおばちゃんが作った野菜やよ。
この魚はあのおっちゃんが釣ってきてくれたんよ。」
そんな話ができる事を幸せに思います。
おばちゃんの甘いシャキシャキした白菜をいただきながら、
背を丸めて畑に通う姿が浮かんできました。
いつもありがとう。美味しかったです。