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日常

完成までの道のり

「椿駅にエレベーターをつける!」

宿泊客の田中さん(83歳)の突然の言葉。

はじめは、驚きのあまり声もでなかった。

けれど、この「驚きの一言」を皮切りに 田中さんが40年間、温めてきた「椿温泉発展」への想いに触れることになった。

※田中さんの物語で詳しく掲載しています。

足湯場

結局、エレベーターはメンテナンスが大変などの理由で建設には至らなかった。 「椿温泉の発展」を願っていただいた寄付金。 田中さんの気持ちをどう形にしていくかを検討・・・ 町役場からの提案で「足湯」が建設されることになった。

※足湯で取材を受ける田中さん

※足湯で取材を受ける田中さん

※石碑前。式典においで下さった娘さんご夫婦

石碑前

40年の想いが形となった日・・・・ 田中さんの顔は安堵と喜びで満ちていた。 そしてそれを見守る大野さんご夫婦にも笑顔が・・・・。

椿温泉は古くからの湯治場である。

昭和20年頃、椿温泉の湯治で神経痛が治った方がお礼にと建立した「薬師堂」。

以来、長きにわたり この地を訪れる湯治客を、守護して下さっている。

お薬師様

「お薬師様」。 地元の大切な宝物だ。 数年前の台風で薬師堂が半壊した。 再建を切に願い積み立てをしているものの かなりの時間がかかることから私たち 地元住民は心を痛めていた。

湯治を一番身近に感じ、椿の発展を願ってくれる田中さんなら。

お寺の仕事を兼務している父と寺総代長の榎本さんが 相談したところ、薬師堂の再建にご協力いただけた。

真新しい足湯のそばに立派な薬師堂が再建され お薬師さまは安置された。 今日、小雨の降るなか父と母とで訪れた。 なんだかお薬師さまが笑っているように見えた。 きっとお喜びなのだろう。 これからも、椿温泉とこの地を訪れるお客さまをお守り下さいますよう・・・・・・。 そう手をあわせお祈りした。

薬師堂 落慶法要の様子

※薬師堂 落慶法要の様子
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