~妻で母で私らしく~女将の日記

日常

2007年5月2日
菖蒲(しょうぶ)湯に入ろう♪

 

子供の日に入ると「菖蒲のようにまっすぐ、力強い子供に育つ」
などと言われ日本ではおなじみの菖蒲(しょうぶ)湯。

菖蒲湯

その歴史は古く、菖蒲が邪気を払うと言われ
枕の下に敷いたり、お酒やお湯につけて飲んだりする
おまじないが古来よりおこなわれていたそうです。

菖蒲の香りと漢方でも使われる薬性が災厄や病気を
追い払うものして大切に扱われていたんですね。

5月3日~5日は薬草風呂のひとつに菖蒲湯をご用意しています。
お泊りのお客様は、ぜひお試し下さいね。
近頃は、この辺でも自然に生えている菖蒲を採るには困難。
この菖蒲も、義母さんが足場の悪い場所まで行って採ってきてくれたもの。
義母さんの実家が農家なので、何かといつも助けてもらっている
しらさぎなのです。
2007年4月30日
GWがスタート!!

いよいよGWがはじまりました!!

スタートからお天気が良く嬉しいです。

今年は、たくさんのお客様にご予約をいただき本当に感謝です。


~皆さまありがとうございます~


忙しくなるし。よぉぉ~し!がんばるぞー!(気合をいれてみる)


そんな私のとなりで舞花はちょっぴり寂しい様子。

旅館の子供に生まれた宿命。耐えてちょうだい舞ちゃん!

といいつつ、実はそう言う私の方が寂しい。出勤時には、舞花はぐっすり。

仕事が終わってきたら、これまたスースー寝息をたてている。


その間、誰が舞花(4歳)を見ているかというと、

「彼氏ができたらどうしよう・・・・」と今からそんな心配をしているパパ。

世のパパさんたちも、こんな頃から愛娘のいつか

できる彼氏に頭を悩ませているものなのだろうか???


パパは、本当に子煩悩だし、私にもやさしい。

いい人と結婚できたものだと日々感謝!!

普段はいえないので、この場をかりてお礼を・・・・。


二人の今日の予定はきっとこんな感じ・・・

海→公園→回転寿司→公衆浴場→車で寝かせながら帰宅。


1週間近くこれが繰り返されるはず(笑)


家族みんなで協力してGW乗り切りましょう♪

そして たくさんのお客さまの笑顔に出会えれば嬉しいよね。

皆さまのお越しを家族一同おまちしておりま~す♪ 

2007年4月26日
4月26日(良い風呂の日)の恒例行事

創業以来ずっと行っている恒例の行事。

 

商売繁盛などをご祈祷していただいた後 お泊りのお客さんや地元の人たちが 集まっての  「お餅まき」 都会では「お餅まき」は珍しいようですが この辺りでは、祝い行事の一つ としてよく行われています。

保育園のお友達もきてくれたので 舞花(4歳)・初のお餅まきにチャレンジ! 私も一緒にはりきってまきました。

「こっち!まいてぇ~」 「こっちも! こっちも!」 「きゃぁ~」  「わぁ~!」 賑やかな声が飛び交うなか、 紅白のお餅やお菓子がぱっと宙を舞う。 ご年配のお馴染みさん。

楠本さん。 「拾えた?!」と聞くと 「こんなに、拾たん始めてやわ(笑)」 と袋を持ち上げにっこり。

よかった。私もにっこり。 そういえば、昨年のお餅まきの時、3歳の舞花に お餅まきが、始まったとたん 「ママ!食べ物は大事やっていつも言うのにぃ~!投げたらあかんやん!!」 といきなりすごい剣幕で叱られたのを思い出した。

その娘も今日は、お友達のために一生懸命だ。 なんだか舞花が今日は少し大きくみえた。

餅まき

餅まき

餅まき

2007年4月21日
「こまった顔?!」が運んできた美味しいもの♪

親戚のおじさんが 「たけのこ、いらんかぁ~」土の香りと筍のみずみずしい香り・・・・ いつものニコニコ顔が飛び込んできた。

おじちゃんは、ほんとに、いつも笑顔。 そういえば、以前、かしこまった席で 「笑いいらんと、ちゃんとした顔しよし・・・」と おばちゃんに叱られていた。

ちゃんとした顔って(笑) 私もその時思ったけど・・・ 「わし、昔からこれが普通の顔や!(笑)子供の頃、先生に『叱られて笑うな!』 とよく叱られよった。

こまった顔やで」 身内で大笑いしたのを思い出した。 「こまった顔」そんな事はぜ~ったいにない!

年齢を重ねるごとに、今までの生き方や心根は その人の顔として出てくると思う。 少しも派手さは無く、穏やかにニコニコ笑みを 浮かべている 私はそんなおじちゃんの顔がとても好き。 さてさて、筍は 今日のお泊りのお客様に、炊き合わせの一品としておだしできそう・・・・。

さっそく調理長にお願いし、 クツクツ煮込んでもらいました。 そうこうしていると 「そら豆とってきたったでぇ」とこれまた、親戚のおばちゃん。 とれたてお豆。なんとしても今日のお客さんに食べてもらいたい。

[追加してくださ~い。」調理場に直行した私でした。

筍

筍

そらまめ

2007年4月19日
完成までの道のり

「椿駅にエレベーターをつける!」

宿泊客の田中さん(83歳)の突然の言葉。

はじめは、驚きのあまり声もでなかった。

けれど、この「驚きの一言」を皮切りに 田中さんが40年間、温めてきた「椿温泉発展」への想いに触れることになった。

※田中さんの物語で詳しく掲載しています。

足湯場

結局、エレベーターはメンテナンスが大変などの理由で建設には至らなかった。 「椿温泉の発展」を願っていただいた寄付金。 田中さんの気持ちをどう形にしていくかを検討・・・ 町役場からの提案で「足湯」が建設されることになった。

※足湯で取材を受ける田中さん

※足湯で取材を受ける田中さん

※石碑前。式典においで下さった娘さんご夫婦

石碑前

40年の想いが形となった日・・・・ 田中さんの顔は安堵と喜びで満ちていた。 そしてそれを見守る大野さんご夫婦にも笑顔が・・・・。

椿温泉は古くからの湯治場である。

昭和20年頃、椿温泉の湯治で神経痛が治った方がお礼にと建立した「薬師堂」。

以来、長きにわたり この地を訪れる湯治客を、守護して下さっている。

お薬師様

「お薬師様」。 地元の大切な宝物だ。 数年前の台風で薬師堂が半壊した。 再建を切に願い積み立てをしているものの かなりの時間がかかることから私たち 地元住民は心を痛めていた。

湯治を一番身近に感じ、椿の発展を願ってくれる田中さんなら。

お寺の仕事を兼務している父と寺総代長の榎本さんが 相談したところ、薬師堂の再建にご協力いただけた。

真新しい足湯のそばに立派な薬師堂が再建され お薬師さまは安置された。 今日、小雨の降るなか父と母とで訪れた。 なんだかお薬師さまが笑っているように見えた。 きっとお喜びなのだろう。 これからも、椿温泉とこの地を訪れるお客さまをお守り下さいますよう・・・・・・。 そう手をあわせお祈りした。

薬師堂 落慶法要の様子

※薬師堂 落慶法要の様子