~妻で母で私らしく~女将の日記

日常

2006年2月19日
「徳治さんの椅子」完成!!

おかげさまで、自炊のお客様が増えてきました。

自炊場(共同キッチン)にテーブル席を一組いれることに。

だけど・・・・ テーブルはあれど、サイズのあう椅子がない・・・・・。

「長椅子があればなぁ・・・・」とつぶやく母。

あれこれ考え、母の頭に浮かんだのは 『常連客の徳治さん』の顔。

徳治さん

趣味で色々なものを作りやるし、徳治さんやったら
作ってくれるんちゃうやろうか?!お願いしてみよう・・・・と母。

数日後には木の匂いが心地いい、新しい長椅子が完成したのでした。

徳治さんのように気兼ねなく何でも相談できる常連さんが
しらさぎには、ほんとにたくさんいます。
そんなお客様がしらさぎの大切な財産だと思います。

おじいちゃんがはじめた旅館を
父母が受け継ぎ、ゆっくり作り上げてきたお客さんとの絆。
温かいその絆をこれからも、父母や私たち夫婦、従業員で大事に
守っていければいいなぁと思いますね。
そして、新しいお客様との出会いを楽しみに頑張っていこうと思います。

自炊場テーブル

今日の湯治会席はこんな感じ♪

しらさぎの湯治には、2食付と自炊・注文食の2通りがあります。

1月・2月の寒い時期は湯治のお客さんが多いです。

湯治の食事ってどんなの?とお問合せを よくいただくので・・・・・。

今日のお泊りの方のお食事を、覗かせていただきました。

ひじきの煮物

「料理が、多いよ」との声も聞かれるのですが

皆さんの体調にあわせて、召し上がって下さいね。

湯治のお食事は、一般宿泊のお食事とは、違って
野菜の煮物やひじきの煮物などの家庭料理も入ります。

今日の湯治会席はこんな感じでした!

 

ヨコワのしゃぶしゃぶ

お刺身盛り合わせ

海鮮釜飯

ヨコワのしゃぶしゃぶ。お刺身盛がメインで白菜の煮物など他3品 それと海鮮釜飯・フルーツ(メロン)。

2006年1月28日
昨日、あおさ海苔が解禁!

あおさ海苔

昨日は、あおさ海苔の解禁日。


親戚の宮西のおじさんと、川西のおじさんからそれぞれ今、青々としたつややかな海苔がたくさん届きました。


今日はとても風が冷たい・・・。


私はストーブに当たりながら仕事をしているのに・・・・・。


寒い冬の海に、出掛けてくれるおじさんたちにいつも感謝でいっぱいです。

季節の味&美味しいものを
ありがとう!!

さっそく、お客様の夕食に使わせていただきました。

今日のお椀は、海の香りが口いっぱいに広がるあおさ海苔のお吸い物♪

数時間前に、海の岩上で、よせては返す波にゆらめいていた海苔を 口にする事ができる!

海の町の贅沢ですね。

そして最後にもう一度、おっちゃん、いつもありがとう!

2006年1月27日
湯治客Yさんと子供たちの珍道中?!

20泊宿泊予定(本日で1週間目)の山根さん夫婦。
身体もずいぶんと楽になってこられたと、喜んでおられます。

山根さんご夫婦に毎日の楽しみができたそうです・・・・・。
それは、近所の小学生達とのおしゃべり♪
たまたま、この間、小学校の授業が終わる頃に、散歩をしていたら
そこで下校中の子供たちと、友達になったそう。
それ以来、旅館前まで一緒に下校しているとのこと。

子供から聞く話は、面白くて元気を与えられると、今日も一緒に
子供たちと珍道中?!だったそうです(笑)

今の時代、知らない人には挨拶をしてはダメ!・・・・そんな悲しい話を
耳にしますが、椿温泉では今も昔も変わらず、子供たちは
元気に挨拶してくれます。

そんな町でいつまでもありますようにと、思いますね。
こんな環境は、きっと都会からこられるお客様の
心に、何か温かいものを残してくれるのだと思います。

2006年1月22日
今日の湯治のお客様

●●湯治の様子をご紹介します●●

今日は、2食付の湯治のお客様は3組!(約1週間の宿泊予定)
3組中、2組の方は常連さんなので、読書をされたり、
コーヒーを飲みにフロントに来られたり、慣れたご様子で
のんびりされています。
今回が初めてのご夫婦からは「お湯がいいねぇ。ツルツルしているね」との声を
いただき、嬉しくなりました。

自炊のお客様は8名様。
それぞれに宿泊日数が違いますが、長い方では20日間の予定です。
一組のお客様は、先程キッチンで夕食の準備をされていました(ほうれん草の
おひたしと肉じゃがだそうです・・・)
他のお客様は、今日は自炊はお休みして、お食事を注文していただいています。

湯治の様子を見ていると、
朝食はご自身で作られる方が多いのですが、夕食は注文メニューを利用
する場合が多いように思います(笑)
今日も、焼魚定食や、親子丼、お刺身に茶粥などをご注文いただいています。

期間が長い方は、お風呂やキッチンで会う機会が多いので
自然にお友達になるようですね。
白浜の方まで一緒に買い物に行かれた方もいました。
お湯に癒され、田舎の自然に癒され、人に癒されて
本当の湯治が完成するのだと、思います。
人は人と心が通じた時、本当に嬉しいものです。
穏やかに過ごされている湯治のお客様の様子を見ていて、
椿の温かいお湯が、身体を癒し、人と人を結んで笑顔にしてくれる事に、
今日も感謝です♪