日常
夏の慌しさもやっと落ち着き、秋湯治の季節がやってきました。
秋湯治の一番最初のお客様はかわいい女の子2人です♪
湿疹の治療にお母さんとやってきてくれました。
昔は湯治というと、ご年配の方!というような感じがありましたが 今は、お子様がアトピーの治療でお越しいただいたり、 食物アレルギーを持っているため、色々と食材の制限がある為 自炊でお泊りいただくケースが多いですね。
二人はとっても仲良し。お姉ちゃんが妹さんの面倒をよく見ていて 元気いっぱい楽しそうに過ごしていました。
フロントにある鈴虫の声を聞きながら喜んでました。 子供の笑顔は本当に癒されます。 また、ひとまわり大きくなって泊まりにきてね♪
保育園にもようやく慣れてきた舞花。 田舎の保育園なので、舞花の「うさぎ組」さんは園児6人。
虫を捕まえたり、どろんこ遊びをしたりのびのびと過ごしているようだ。
保育園の畑では、きゅうり・トマト・ナス・オクラなどがつくられていて 給食の際に元気に育った野菜が食べられる。
今日は、小さいけどスイカができたので、給食に添えられるらしい。
本当に、ありがたいって思う。 野菜が育つ過程が見られ、それを収穫し、新鮮そのままに食べられる。 先生たちに感謝です。
舞花も食べられなかったトマトが食べられるようになったよね。
今日はうららちゃんがビアガーデンに家族で来てくれてご機嫌の舞花。 二人はビアガーデンを抜け出して、ラウンジでかき氷を!
漁帰りの建馬のおっちゃん。
今日も漁の帰り、たくさん釣れた魚を持ってきてくれた。
「みんなで食べよし!」。
我が家は親戚が地元で漁師をしていたり、建馬のおっちゃんのように 漁師さんとの付き合いが深いので、
鮮度抜群のお魚をいただけるのだ。
いつもいつも、ありがとう♪ おっちゃんとの付き合いは、私と妹がまだオムツをはいていた頃からで お風呂にも一緒に入った仲(笑)
小さい頃、おっちゃんのしてくれる話がどれも面白くて 私と妹は遊びに来てくれるのを心待ちにしていた。
おっちゃんの船は、しらさぎの屋上から良く見える。 「今日も建馬さん、漁に出たぁるわ」と 屋上ビアガーデンで炭火焼を焼きながら沖を見る父。
「釣れやるんかなぁ」と私。 おっちゃんは、しらさぎの屋上の灯りで漁をする位置を決めているらしい。 夏場は、ビアガーデンをしているため、屋上の灯りが普段よりも 遅くまで灯っているのでいいのだが、 「ぱっ」と急に消えると困る時があるよ(笑)とこの間話してくれた。
おっちゃんのお父さんも90歳まで仕事をしていたらしく 「わしは、100歳までがんばらなあかんなぁ」と笑っていた。 いつまでも、元気で頑張ってね!!
夏になるとバタバタする日が多く 娘、舞花もふくれっ面! 「ママ~。遊んで~。」 と連発。
見かねた母が、 「舞花、海に遊びに行かんか。」 と外に連れ出してくれた。 「ママーお土産もって帰ってくるからね」と元気に出かけていった。
この言葉がなんともすごい現実となるとは・・・・。 そして一時間後。 舞と母の手に大きなたこが!! 「ママーたこのお土産やよーー♪」 嬉しそうにはしゃいでいる舞花に状況が読み込めない私。
「どうしたん?」 と母に聞くと、「海で拾った」←拾ったって(^^;) どうやら、昨日の荒波で流されてきたよう・・・・。
すごいお土産にびっくり!前から思ってたのだが、 舞花と母は最強コンビだ! このコンビにはありえないことが現実となる。 たこ焼き・たこ酢・たこの刺身。 従業員も含めてみんなでたこを味わった♪
湯治のお客様。田中幹ニさん。 物静かに語る田中さんの心にある一途な想い。
まさに温泉のようにさめることないお湯への熱い想い。 40年の歳月が流れた今、その感謝の気持ちが 足湯と薬師堂として形になろうとしている。
今から40年前。 田中さんが第一線で仕事をしていた42歳の頃。 体調を崩し体重が激減、食事がのどを通らなくなった。
そんな時、友人に椿温泉の湯治に連れてきてもらったそう。 10日間で食事が食べられるようになり、激減していた体重が 半年で10キロ戻った・・・・。
その時に感じた、感謝の想い。その想いは、椿温泉の発展を願う 気持ちと共に心の中で大きくなっていったそうだ。
お金の話は、ご本人は嫌がるだろうが、足湯と薬師堂を 作るには多額のお金が必要である。 椿温泉の観光協会で用意できる金額では、とうていない。
田中さんからいただいた気持ちと寄付金に 本当にありがたく感謝の想いでいっぱいだ。 「椿温泉はええ湯やからね。昔のように華やいでいて欲しい。 自分のように苦しんでいる人たちに、ほんものの温泉を 知ってもらい、そして元気になって欲しい。」 そういって、にこやかに笑った。
田中さんの一途な気持ちを大切に、忘れずに、 これからも椿温泉にたくさんの湯治のお客様をお迎えできるよう、 椿温泉発展のためがんばっていこうと思う。 本当にありがとうございます・・・・。