~妻で母で私らしく~女将の日記
若女将の日記です
おかげさまで、自炊のお客様が増えてきました。
自炊場(共同キッチン)にテーブル席を一組いれることに。
だけど・・・・ テーブルはあれど、サイズのあう椅子がない・・・・・。
「長椅子があればなぁ・・・・」とつぶやく母。
あれこれ考え、母の頭に浮かんだのは 『常連客の徳治さん』の顔。
徳治さんのように気兼ねなく何でも相談できる常連さんが
しらさぎには、ほんとにたくさんいます。
そんなお客様がしらさぎの大切な財産だと思います。
おじいちゃんがはじめた旅館を
父母が受け継ぎ、ゆっくり作り上げてきたお客さんとの絆。
温かいその絆をこれからも、父母や私たち夫婦、従業員で大事に
守っていければいいなぁと思いますね。
そして、新しいお客様との出会いを楽しみに頑張っていこうと思います。
しらさぎの湯治には、2食付と自炊・注文食の2通りがあります。
1月・2月の寒い時期は湯治のお客さんが多いです。
湯治の食事ってどんなの?とお問合せを よくいただくので・・・・・。
今日のお泊りの方のお食事を、覗かせていただきました。
「料理が、多いよ」との声も聞かれるのですが
皆さんの体調にあわせて、召し上がって下さいね。
湯治のお食事は、一般宿泊のお食事とは、違って
野菜の煮物やひじきの煮物などの家庭料理も入ります。
今日の湯治会席はこんな感じでした!
ヨコワのしゃぶしゃぶ。お刺身盛がメインで白菜の煮物など他3品 それと海鮮釜飯・フルーツ(メロン)。
昨日は、あおさ海苔の解禁日。
親戚の宮西のおじさんと、川西のおじさんからそれぞれ今、青々としたつややかな海苔がたくさん届きました。
今日はとても風が冷たい・・・。
私はストーブに当たりながら仕事をしているのに・・・・・。
寒い冬の海に、出掛けてくれるおじさんたちにいつも感謝でいっぱいです。
季節の味&美味しいものを
ありがとう!!
さっそく、お客様の夕食に使わせていただきました。
今日のお椀は、海の香りが口いっぱいに広がるあおさ海苔のお吸い物♪
数時間前に、海の岩上で、よせては返す波にゆらめいていた海苔を 口にする事ができる!
海の町の贅沢ですね。
そして最後にもう一度、おっちゃん、いつもありがとう!
20泊宿泊予定(本日で1週間目)の山根さん夫婦。
身体もずいぶんと楽になってこられたと、喜んでおられます。
山根さんご夫婦に毎日の楽しみができたそうです・・・・・。
それは、近所の小学生達とのおしゃべり♪
たまたま、この間、小学校の授業が終わる頃に、散歩をしていたら
そこで下校中の子供たちと、友達になったそう。
それ以来、旅館前まで一緒に下校しているとのこと。
子供から聞く話は、面白くて元気を与えられると、今日も一緒に
子供たちと珍道中?!だったそうです(笑)
今の時代、知らない人には挨拶をしてはダメ!・・・・そんな悲しい話を
耳にしますが、椿温泉では今も昔も変わらず、子供たちは
元気に挨拶してくれます。
そんな町でいつまでもありますようにと、思いますね。
こんな環境は、きっと都会からこられるお客様の
心に、何か温かいものを残してくれるのだと思います。
●●湯治の様子をご紹介します●●
今日は、2食付の湯治のお客様は3組!(約1週間の宿泊予定)
3組中、2組の方は常連さんなので、読書をされたり、
コーヒーを飲みにフロントに来られたり、慣れたご様子で
のんびりされています。
今回が初めてのご夫婦からは「お湯がいいねぇ。ツルツルしているね」との声を
いただき、嬉しくなりました。
自炊のお客様は8名様。
それぞれに宿泊日数が違いますが、長い方では20日間の予定です。
一組のお客様は、先程キッチンで夕食の準備をされていました(ほうれん草の
おひたしと肉じゃがだそうです・・・)
他のお客様は、今日は自炊はお休みして、お食事を注文していただいています。
湯治の様子を見ていると、
朝食はご自身で作られる方が多いのですが、夕食は注文メニューを利用
する場合が多いように思います(笑)
今日も、焼魚定食や、親子丼、お刺身に茶粥などをご注文いただいています。
期間が長い方は、お風呂やキッチンで会う機会が多いので
自然にお友達になるようですね。
白浜の方まで一緒に買い物に行かれた方もいました。
お湯に癒され、田舎の自然に癒され、人に癒されて
本当の湯治が完成するのだと、思います。
人は人と心が通じた時、本当に嬉しいものです。
穏やかに過ごされている湯治のお客様の様子を見ていて、
椿の温かいお湯が、身体を癒し、人と人を結んで笑顔にしてくれる事に、
今日も感謝です♪
今日は、朝から娘・舞花の保育園の面接日。
パパは、はりきってずいぶん前にこの日のため 会社からお休みをいただいており、 行く気満々♪
「両親そろって来る家庭はないと思うけど?!・・・・」 というのも、田舎の保育園なので、 定員いっぱいになるという事は、200%なく 面接とはいっても、先生と今後のスケジュールなどの確認事項を 楽しくお話して、おしまい!という感じらしいからだ。
なので、面接に来ている他のお母さんたちにも、緊張した 様子は全くなく、もちろん両親そろって来ているのも やはり、我が家だけだった。
「かわいい娘を任せると所やねんから、父親として ちゃんと先生と話とかなあかんやろう」 そういうパパの気持ちは良くわかる。
だって私も娘の社会への小さな一歩となる この日を、どんなに楽しみで大事な日と思ってきたことか。 舞花だけが終始、かわいそうなくらい緊張していたけど 面接も終了。
我が家の「大事な日」が無事に終了したのでした。 お馴染みのお客さんが多い「しらさぎ」では 舞花の成長を楽しみに、お越し下さる方も多く嬉しい限りです。
そんな舞花もこの4月より、保育園に通い始めます! これからも、よろしくお願いします。
クエといったらとても、大きいイメージがあるのですが、
小さいサイズのクエを姿でご用意できます。
クエの頭は、その後、あら煮で食べていただけます!
ちょっと珍しいクエの姿造りは、いかがでしょうか?!
お正月前に、叔父さんの山からいただいてきた梅の花。
その時はかた~い、つぼみだったのに、
今朝見るとちいさな白い花を咲かせていました。
寒さは厳しいけれど、確実に暖かな春に向って
時間は流れているんですね(*^^*)
ここで、ちょっと梅にちなんで、
。。。。しらさぎの手作り梅酒のお話。。。。。
6月に一年の梅酒をつけます。
酒作りは、農家に梅をひろいに行くところから始まります。
義母の里は梅農家なので、毎年お世話になってます。
なので、香り良く・良質の紀州南高梅を使えるのです。
梅選びは、私のだんなさんと3歳の娘の仕事。 3歳とはいえあなどれません。子供は良く見ている!
大人が気づかない、梅の小さな傷を見つけるのも彼女。
その目に、私も見られているのだと思うと、ママは この子の目にどんな風に映っているのかと、 いささか不安(笑)
持ち帰った梅を下ごしらえしたーくさん漬けるのは、父の仕事。
私はというと、美味しく味見をさせていただくくらいで、 梅酒作りに関しては、ほとんど参加していません。
ごめんね。 という事で、みんなの手作り、美味しい梅酒を 紹介する事にしました。
今年も芳醇で美味しいお酒ができたね。
ありがとう。
今年も近所の漁師さんたちから、うつぼが届きました。
この地方では、お雑煮にうつぼのすり身をいれ、いただきます。
あの恐ろしい姿を想像すると、食べるの?!と思う方も多いかも?!
でも、コク深く、とても美味しい魚なんです。なんといっても女性に嬉しい栄養の宝庫。
コラーゲンや鉄分・タンパク質・カルシウム・・・などなどが凝縮されてます♪
この地域では、お乳の出が良くなるので、授乳中のお母さんによくプレゼントされます。
私の場合は、食べた2時間後くらいからお乳が張ってきて、パンパンになり
出すぎて大変でした(笑)
うつぼのパワーは、すごいですね。
2月頃までの期間限定ですが、南紀白浜・椿温泉しらさぎまで
身体にもお肌にもと~ってもいい♪「うつぼ料理」を食べにきて下さいね。
今年も「椿温泉しささぎ」をどうぞよろしくお願いいたします!!
年末年始は、天気予報では「雨」でしたが、寒さも和らぎ気持の良いお天気です♪
今年一年が、良い年になる事を予感させるようなキレイな空です。
お客様にも、私たちにも、幸せいっぱいの年となりますように。
忘年会の季節がやってきましたね。
しらさぎの女将が一年で一番多忙な季節です!
昨日は50代~70代まで50名様が大騒ぎしていました(^^)
今日はこれから25名様をお迎えします。
明日は、お昼から宴会です(笑) 笑う事が一番の健康! 笑って笑ってまた、笑う!!
年末まで宴会場は笑い声に包まれます。 笑って一年を振り返りましょう。
湯治を復活させてから、いつも感じる事がふたつあります・・・・。
ひとつは、質のいい温泉に「この土地に湧いてきてくれてありがとう!!」
という感謝の思い。
ふたつめは、椿の湯が、湯治のお客さんと私たちを
なんともあたたかい一本の線でつないでくれているなぁという思い。
湯治復活させてからの、お馴染みさんもたくさん増えました。
「ただいま!」と入ってきてくれるお客さんが今月も何組も来られました。
身体の痛みが和らいだり、体調が良くなったりすることで、気持ちも 癒され自然にお客さんから笑みがこぼれる。 チェックイン時の少し緊張した表情とは変わり、帰られる時の 明るい表情を見ると本当に嬉しいですね。
そんな様子を見、また「良くなった」の声を聞くたび 湯治宿を復活させて良かったと心より思います。
これからもそんなお客様の笑顔に何度も何度も出会える事を願い 湯治のお客さんを迎えて行きたいと思います。 明日は、どんな方が来られるだろう?! とても楽しみです。